6月もよく読んだけれど、途中で図書館の返却期限になって読み切れてないもの実はあって、あまりに何冊も同時に読み進めるのはやめようと思った次第。
01『田嶋先生に人生救われた私がフェミニズムを語っていいですか!?』
田嶋陽子、アルテイシア著/KADOKAWA
6月の1冊目は友人の本棚で見つけて貸りた本。友人の本棚にフェミニズムの本を見つけたときのうれしさよ。面白くて分かりやすくて、でも大切なポイントがぎゅっと詰まっていた。
とは言え、同意できない部分もあるんだけれど、それは今の社会の中で色んな立場の人がいるからっていうことで、意見の対立!というのではない。膝パーカッションの部分の方がたくさんあったよ。
田嶋先生はただ怒っていたおばさんではないのだ。(6/5更新)
02『トラウマをヨーガで克服する』
デイヴィッド エマーソン、エリザベス ホッパー 著/紀伊国屋書店
以前から気になっていた一冊。本屋さんで見かけて購入。わたしはトラウマサバイバーではないけれど、ヨガを通して自分に起きていたことがどんな意味があったのか、今更ながらに腑に落ちた気がしている。そして本を通して知ったトラウマの困難さについて胸が痛む。(6/5更新)
03『海をあげる』
上間陽子著/筑摩書房
圧倒されて言葉もなく打ちのめされた。寝る前に布団の中で読んでいてよかった。その衝撃を全身で受け止めて力なく横たわってそのまま眠りについた。今も言葉はない。海をもらって途方にくれている(6/10更新)
04『はじめからその話をすればよかった』
宮下奈都著/実業之日本社
宮下さんの小説はもちろん面白いのだけれど、わたしはエッセイが好き。特にタイトルのセンスが好き。この本は特にその辺りが楽しめる。あっという間に読んでしまわないように他の本の合間にゆっくり楽しんでいる。… そうこうしている間にタイムアップで途中で返却。また借りよう。
度々登場する宮下家の3人の子どもたちとのエピソード、子どもたちをお風呂に入れるのが大変な著者、「お風呂には毎日入るものじゃない」と教えたくだりが面白すぎた。お風呂に入りたがらない子を持つ友人に話してあげたら大うけしていた。ふふふ。(6/10更新)
#05『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』
ジェーン・スー著/幻冬舎文庫
友人がPodcastの番組『となりの雑談』が面白いよと教えてくれて聞いてみたらハマった。それで話手のお二人とも本を出しているということで、読んでみたいな~と手軽な文庫を買ってみた。
その友人とも話したんだけど、podcastでよく出てくる”土グループ”の人たちについて。多分友人もわたしもどちらかというと土グループで、スーさんは土の方が少数派的な感じで話してくるけど、きっとスーさんのようなタイプの方があまりいないよね~って。なので、この本の具体的なエピソードには、その経験わたしにないなっていうことが大半なのだけど、なぜか共感するし、何よりスーさん、あなたって本当にあったかくていい人ね、って思った。今度は雑談の人、サクちゃんの本も読んでみたいな。(6/30更新)
#06『星に仄めかされて』
多和田 葉子著/講談社文庫
3部作の長編小説の2作目。単行本だともう3作目も出ているんだけど、持ち歩いて読めるのは文庫なので、文庫が出るタイミングを首を長くして待っていた。この3部作、タイトルがいいよね!1作目は『地球にちりばめられて』、既に出ている3作目は『太陽諸島』
多和田さんの書く言葉の連なりと世界観が不思議で、そして当たり前からするっといつの間にか抜け出しているような自由さが好き。まだ今も読んでいる。読み終えたらじっくり感想を書いてみたい。(6/30更新)