ただいま読書中


いつの頃からか、気分に合わせて本を数冊並行して読むうちに、読み切らないままになることが増えてきて、ずっと本と著者に申し訳ないなという後ろめたさが心の片隅にあって。
今年は一冊一冊とむきあって読んでいこうと思う次第。そして読みはじめてあまり面白くないと思ったら潔く読むのをやめるのもひとつ。ただ、面白くないと読むのに力がいるのはまた別のことなので、そこは少し頑張ってみようさ。
ということで今年もいい本に、言葉に出会ってゆきたい。

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図書館で借りた2冊。

『かこさとし ほしのほん ふゆのほし』 かこ さとし/偕成社
最近いくつか星座の本を読んでいる中でこの本が一番内容がすーっと入ってくるなぁと感じた。

『たくさんのふしぎ 字はうつくしい』 (第455号) 井原 奈津子/福音館書店
こちらも面白かった。
字を書くことが好きだなと思う。最近はさっと書いてもきれいに書けるようになりたいなと思う。
お手本を見て練習したらきれいに書けるようになるかなと思う反面、そうしたら”わたしの字”はなくなってしまうの?ともつまらなさも感じていたけれど、ひとつは早々そんなに上手にはならないということ(当然!)。そして”美しい”というのはお手本通りに整っていることばかりではないのだなと思った。その人らしさがにじんでいる文字を井原さんは美しいという…。わたしの思う”美しさ”ってどんな風だろう?

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読みはじめてから間が空きつつやっと読み終えた二冊。
現代の日記本と平安時代の日記文学。

『日日雑記 新装版』 武田 百合子/中公文庫
この人の文章を読むと、すっと気が晴れるときがある。思い悩むほどでもないけれど、なんとなくもやもやしていた気持ちや、凝り固まっていた頭がスカッとして、なんだいなんだいという気持ちになるなぁと思う。
晩年の頃の日記と思うと少し感慨深い気持ちにもなった。

そうしてこの本は”にちにちざっき”と読みますと娘の花さんが書いておられました。

『更科日記 江國香織訳』 河出文庫・古典新訳コレクション
買って気付いた、わたしはどれだけ日記が好きなんだと。確か上記の本と同じころに買ったような。
原文にあたるほどの古文の知識はないということと、加えて江國さんの翻訳で読むというところに惹かれた。
この時代に生きていたら、自然を愛でて歌を詠んで、夜更けの月を楽しんで明け方に散会して…割とわたしは楽しめたかもな、と思うなど。

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