北の国より帰宅

週明けに北海道から帰ってきた。札幌に住む姉家族のところへ行っていた。
到着したその足でどうしても行きたかった”谷川俊太郎さん公認カフェ”の俊カフェでゆっくりと時間を過ごし(もう大満足すぎた!)、その後は特に観光地らしいところにも出かけず姉たちと日常を過ごしてきた。
気候帯の異なる北海道。冷帯(亜寒帯)に属する北海道らしい植生や、束の間、残暑を逃れて秋らしい爽やかな空気に触れられて、満足して帰路についた。
甥っ子の運動会で訪れた小学校の校庭にあったプラタナスの大木や、白樺やナナカマドなど、この辺りではなかなか見ることのできない樹々が街路樹に植えられていて、そして幹が太くて、背が高くて大きな立派な樹木の多いこと!
姉と甥っ子と3人で出かけた円山動物園のエリアも一帯が立派な樹木が生えた公園になっていて、とてもいい雰囲気だった。
帰ってきて目にした近所の山の木がなんとなくミニチュアに見えてしまったほど。
あんなに立派な樹々に日常的に触れていられるっていいなぁと心底羨ましかった。

ちなみに動物園は楽しさ半分、切ない気持ち半分の複雑な気持ちになった。行く前から分かっていたことだけれど…。
もう会うことができなくなるかもしれないトラやホッキョクグマやキリンやカバ、最近生まれたらしいインド象の子ども(姉にコゾウが見れるよ!と言われたときに盛大に?が浮かんだけれど小僧じゃなくて子象だった)を眺め、それらのどこにも設置されていた失われていく自然と減少していく生き物たちの現状を伝えるパネルをよく読んで胸に刻み、最後に3人で美味しいソフトクリームを食べて園を後にした。

これから北の国は長くて寒い冬の季節。はじめての冬を迎える姉が聞かせてくれたところによると、雪が積もると子どもたちには橇の出番らしい。車の運転も難儀だし、近くだったら橇の方が便利とのことらしく、甥っ子も歩いて15分ほどの幼稚園までの道のりを橇にひかれて登園するそう。橇を引く姉にとっては重労働とは言え、関係のないわたしからするとなんとも微笑ましい光景に、写真を送ってねと約束して今から楽しみにしている。

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